自立発展型組織を創るコミュニケーション法【講座のご報告】

9月11日、西新橋のSSKセミナー会場において自立発展型組織を創るコミュニケーション法の講師として登壇しました。

意外にもIT系企業のからの参加者がほとんどで、9割が10人以上の部下を持つ管理職の方でした。

今回の講座のテーマは、以下の4つ。

PART1:なぜ、自立発展型人材が必要とされるのか?

PART2:自立発展型組織を生み出すコミュニケション

PART3:信頼関係を築き組織に活力を与える「聞く力」

PART4:組織の持続的成長を促す「第3の報酬」とは?

今なぜ、自立発展型人材が求められるのか?

その背景には、5つのメガトレンドの影響があります。具体的には

1.デジタル化
変指数関数的変化のスピード。IOTのさらなる普及とAIの脅威。ビッグデータ解析による競争激化。

2.相次ぐ破壊的イノベーション
Uber(世界一のタクシー会社)やAirbnb(世界最大規模のホテル)の市場参入など。

3.ベンチャーブームの広がり
世界の起業家の若年化。日本は起業後進国であり世界に後れを取っている(停滞路線)。

4.マーケットのグローバル化
BRICSを超えてアフリカが新しい投資先に。先進国は経済に伸び悩み保守化傾向(米国、英国等)。

5.都市化の進展とエネルギー・環境問題
都市への人口集中と格差社会。エネルギーの枯渇と環境問題への対応が不可避。

です。

ともすると日本人は、このような状況を対岸の火事として関心を払わない傾向がありますが、もしそのまま見過ごしたら「茹でガエル」となることでしょう。

一部の企業はこうした状況に危機感を示し、このような状況を乗り越えていける人材の求められる資質として「主体性」を最上位にあげています。

また、日本経済団体連合会(経団連)は2018年4月17日、「高等教育に関するアンケート結果」を公表。企業が学生に求める資質・能力などは、文系・理系学生ともに「主体性」「実行力」「課題設定・解決能力」が上位となっています。

自立発展型人材の特性は「主体性」というキーワードに集約されますが、具体的には、次の5つの能力のことを言います。

1.変化対応力(変化を感じ取り、変化に対応できる力)

2.自己観察力(自己の改善点を理解し、人に助けを求める力)

3.問題解決力(課題を発見し、行動できる力)

4.目標達成力(目標を設定し、達成していける力)

5.社会貢献力(組織や社会のニーズを把握し、組織や社会に貢献できる力)

5つのメガトレンドに対応するには、これら5つの能力が強く求められているのです。

コーチング型コミュニケーション法

そして、これら5つの能力を養うには、実は「コーチング型コミュニケーション法」が最も効果を発揮します。
コーチング型コミュニケーションには、次のような特徴があります。

主体性を高める】→指示命令はしない(アドバイスも基本的にしない)

信頼関係を構築する】→心理的安全性を高める(一体感、承認)

自己理解を深める】→自己観察力が向上する(自問力)

目標を設定し実現する】→目標達成力が向上する

困難や変化に対応する】→変化対応力や問題解決力が向上する

学びと成長を促す】→自立発展性や組織への貢献力が向上する

ご覧いただくとお分かりのように、コーチング型コミュニケーション法は、自立発展型人材に求められる5つの能力の全てに効果を発揮させることが可能です。

今回の講座では、コーチング型コミュニケーション法の具体的な手法とポイントをお伝えしながら、限られた時間の中ではありましたが、可能な限り、実践ワークを取り入れて体感してもらうようにしました。

さらに、自立発展型組織を創造していくうえで、組織が社員に与える金銭的報酬や地位的報酬以外の「第三の報酬」の重要性についてもお伝えし、第三の報酬を作り出す上においても、コーチング型コミュニケーション法が極めて効果的であることをお伝えしました。

参加頂いた方々にとっては、初めて聞くような内容であったり、コーチング自体知らない方も多かったので、慣れない様子ではありましたが、楽しまれながら、積極的に参加されていました。

まだまだ、日本の企業ではコーチングについての理解も浅く、その可能性や効果についても知らない人が大半ですが、少しでもコーチングの普及に貢献できたのが何よりです(*´▽`*)

もし、本講座にご関心があれば、是非ご遠慮なくご相談ください。
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