2作目の著書となる『聞く力こそが最強の武器である』(フォレスト出版)が発売3週間で2回目の重版(3刷り)となりました!!
1ヶ月も経たないうちに2回も重版になるなんて正直驚いていますが、「聞く力」に関する世の中の感心が高いことをとても嬉しく思っています。世間一般的には聞くことより、話すほうに意識が向きがちです。「人前で上手に話せるようになりたい!」という願望は誰しもあるでしょうが、「人の話を上手に聞けるようになりたい!」と願っている人はあまりいないでしょう(笑)。
そんな世間一般的な傾向がある中で、「聞く力」に焦点を当てた本書が好調に売れているのは、著者としてこの上ない喜びであると同時に、コミュニケーションに対する意識がより高くなってきているんじゃないかなあ、とも感じています。本書を一度手にとって頂ければわかりますが、人は人のことを聞いているようで聞いてません(笑)。私はプロコーチとして聞く力を磨いてきましたが、コーチになる以前は人の話を聞いているようで聞けていないことが多々ありました。
それが本書の冒頭の「はじめに」に語られてている妻との会話です。
ある日の夕方、妻が「ちょっと聞いて欲しいことがあるの」と話しかけた時のことです。私はいつもより真剣に妻の話を聞いていたつもりでした。話の内容は子育てのこと。私は聞きながら「もっとこうしたほうがいいんじゃないか?・・・それはちょっと違うと思う」などと自分なりにアドバイスしたんです。ところが妻は悲しそうな表情を浮かべついには涙を流し始めたのです。
「私はあなたからのアドバイスなんていらない。ただただ私の話を聞いてほしいだけなの」
「あなたは人の話を聞いているようで、全く聞けていないわ」
私は妻の話を真剣に聞いているつもりだったので、妻のこの発言に強い衝撃を受けました。今でも記憶に残っています。
そうなんです。本人は真剣に聞いているつもりでも、相手が「聞いてもらっている」と感じていないことが実際あるのです。ではどうしたらいいのか?具体的な方法は、本書に譲りますが、大事なことを一つだけお伝えするならば、「聞く」には、①人の話を聞くこと、②人の気持ちを聞くこと、の二つがあるということです。前者は「耳を傾ける」、後者は「心を傾ける」ということです。
本書では「信頼関係を築く聞き方」、「会話・雑談が弾む聞き方」、「相手から情報・本音を引き出す聞き方」、「自分を動かし・人生を変える聞き方」など、あらゆる角度から「聞く力」を伸ばすノウハウについてお伝えしています。
是非、お近くの書店で本書を手に取ってみてください。きっとお役に立てると思います。